ロケ撮影でハウススタジオを使ってきた経験上、はずせないツールをご紹介します。
ハウススタジオでの撮影は内装がしっかり作ってある分、持参する機材は減らすことができるというメリットがあります。だからこそ持って行きたい外せないものがあります。
カメラやライト機材、ライトスタンドなどは当然用意をするものの、その他の道具や資材は気にしていない。そんなことのないように準備万端で出発しましょう。
延長コードはハウススタジオや自然光スタジオには備え付けられている事がほとんどです。しかし、昔と違って今のロケ撮影では非常に多種類の電気製品を使います。
カメラのバッテリー・ストロボ機材・ライト機材類・パソコン・モニター類・スマートフォンなどのの通信機器の充電・電動ドライバー・アイロン・スチームアイロン・ドライヤー・カールドライヤーなど
動画撮影の場合はさらに照明機材が増えることもありますし、音響録音機材なども電気を使います。
書き出してみると多種類の電気製品を駆使して撮影が行われていることがわかります。
その他にも特殊な撮影の場合はスモークマシーンや送風機などといった電力を多く使う機材を使うこともあります。
そしてそれぞれの機材には使い勝手の良い電源コードの長さがあります。
個別スイッチの延長コードが数本のみしか置いてないスタジオや、置いてある延長コードの長さが充分でなくて取り回しがしにくい、逆に長すぎて邪魔になってしまうといった状況が起こらないように、使い勝手の良い延長コードを持参しておきましょう。
余談になりますが電気料金が別途かかることがありますので前もってスタジオ情報にてお調べください。
黒の布は1枚あると何かと使えます。例えばハウススタジオでは、ここに入って欲しいと思っていた日差しが思わぬところに入ってしまうことがあります。ロケハンや事前の資料でいくら調べていても季節の変化や天候次第で考えていた通りにはなりません。
日差しをカットするのにはスタジオに置いてあるレフ板を使用してもよいですが、布だとカーテン代わりに窓に吊るすこともできます。
場所によってはテープで貼り付けてしまうこともできます。
窓からの光だけではなく、天候や窓の位置によっては床の照り返しが気になる事もおこります。床の照り返しを隠すには、縦型のバウンス板よりも布の方が使いやすくて作業も楽にできます。
見た目で邪魔になる照り返しの場所に黒布を敷き詰めて日差しをカットします。
窓の外に駐車していた車を隠すために黒布を使って助かったことがあります。
移動が容易にできるものであれば動かしてしまえばよいのですが、車だけではなく、重たい家具や目立つ壁など隠したいものにさっとかけて隠してしまう。布はそう言った使い方ができます。
モデルを入れる撮影の場合着替える場所が必要になる事があります。
更衣室やパウダールームのあるスタジオであればなんの問題もありませんが、スタジオによっては指定の場所がなかったり、狭くて複数人数の場合は困ることがあります。布で囲ってしまって簡易の更衣室を作りましょう。
近隣に外ロケに出るときは車外の目隠しに布を使うということもおこります。
ハウススタジオの規約の中には、現状復帰はもちろん汚れや破損は実費請求と書かれています。
しかし撮影をしていると、壁にちょっとした額を飾りたくなったり家具を動かしたくなるものです。そんな時に役に立つツールとしてマスキングテープというものがあります。
ガラスをはずした軽い額やポストカード、ポスターなどであればマスキングテープでも壁に貼ることができます。
後が残らないかどうかは気を付けて使用してください。
家具を動かしたくなった場合。最初に置いてあった位置に小さくカットしたテープでマーキングしておくと元に戻す時迷いなくできます。
モデルに入ってもらっての撮影の場合、立ち位置を一度決めたら動かしたくない。そんな時はその場所の床にテープを貼っておきます。
舞台上で役者の立ち位置や小道具の場所に目印をつけることをバミるという言い方をします。写真や動画のカメラマンでも同じようにバミると言うかたもいらっしゃいます。
撮影用に特化した商品があり、建築資材用や文具のマーキングテープよりもより使いやすく感じられると思います。是非準備しておいてください。
使用する際は、糊残りがないようにチェックしてから使用をしてください。
ここまで持っていくと便利なハウススタジオ対応の3つのツールについて書いてきました。ロケだから荷物は軽くしておきたいという思いはあるものの作業効率はあげていきたいところです。
これは持っていきたい3つのツール
もちろん充実した資材設備のあるスタジオもありますので検索サイトから探してみてください
ハウススタジオの利用が初めての方はこちらの記事も参考にどうぞ
初めての撮影スタジオ手配に必見!スタジオレンタルガイド
執筆:森川ゆみ子
日本写真講師協会(JPIO)認定講師/写真家
個人事業主様、企業様の商品イメージの撮影、サロン撮影プロフィール撮影などと並行して企業研修や写真撮影セミナー、撮影に関するコンサルティングを行っている。
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